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 「里山」という言葉が、いつごろから使われるようになったかは、あまりはっきりしませんが、人の手がほとんど入らない「奥山」、「深山」に対する言葉として使われるようになったという説があります。「自然」ということを考えるとき、私たちは「手つかずの自然」を想像し、原生林のような自然にあこがれを持つかもしれません。しかし「里山」と呼ばれているところは、手つかずの自然ではありません。

 

 「里山」とは都市や集落に近い山すそ野から田畑が広がる里にかけての一帯を指します。里山は農耕文化と深く関わり、昔から薪や柴をとったり、炭を焼いたり、落ち葉を集めて肥料にしたり、山菜を採ったりというように生活に必要な様々な恵みを受けてさまざまな形で繰り返し人間が利用してきた自然のことをいいます。

 人間の働きかけを通じて環境が形成され、二次林や農地、ため池、草原などで構成される多様な生物の生息・生育空間であり、同時に人間の生活や生産活動の場であり、生活文化が育まれ、多様な価値や権利関係が錯綜する多義的な空間です。

 

 現代では広義的に捉え、人と自然が何らかの関わり持つ山や川、ため池、田、畑、草地、屋敷林なども含めた広い範囲について、「里山」と呼ばれることが多いようです。

 「おかざき自然体験の森」は、古くから里山として利用されてきた場所で、棚田の跡地や二次林がそれを物語っています。

 

 

 

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 里山の自然は持続的に活用され循環してきた「人と自然の協働作品」と言え、人の手が加わり続けることで維持されてきた明るい林や田んぼ、小川、ため池などは、多くの動植物の生息場所としてたいへん重要となっています。里山は、多くの動物や植物が住み、人間にとっても豊かな恵みを与えてくれる貴重な空間なのです。また、新緑や紅葉など四季折々の美しい景観を見せてくれます。ひいては、地域の水や大気の保全など人の生活に欠かせない公益的な機能を有する環境財でもあると言えるでしょう。