
もともと体験学習とは、日常のなかでの体験から、何かものごとに気づいたり学んだりする過程をひとつの教育方針として構造化したものです。そし
て、 ただ単に何かを実際に体験してみることだけを指すのではなく、体験を通じて得られた気づきや学びを繰り返すことによって、変化や成長を生み出
そうとするもので、特に何らかの形で人の行動がからんだ領域での学習においては、その効果が高いとされる手法のひとつです。
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① 学習者中心の学習手法であることから、学習者の主体性が育つとともに、自分の置かれた
立場と他との関わりを認識することができます。
② 一方的な知識伝達ではなく、現実の体験をもとに物の見方や考え方など、その場その場で
必要な能力が求められることから、学習者の主体的な活動が引き出され、自分自身で何か
を作り上げていこうとする能力を養うことができます。
③ 現実に目の前にあることを素材とすることから、五感を磨くことができます。
④ 現実に目に前にあることを素材とし自らが体験することから、自分が知ろうとすること以上に
今まで気づかなかった新しい発見ができます。
⑤ 日常生活のすべてが素材となることから、多面的や総合的にものごとをとらえることができ、
日常生活のなかに反映させることができます。
一方、環境教育も単に環境や環境問題についての知識を習得するだけでなく、さまざまな能力を育てていこうとするものです。
それらの知識を活かして将来予測をたて、考えながら行動するといった問題解決能力
必要な情報を収集し、その情報を適切に活用していく能力
自分の考えを表現したり、他人の考えを聞き入れたりするコミュニケーション能力
さまざまな価値観を調整し、新たなものを生み出していく合意形成能力
さらに環境を評価する能力などです。
そして、これらの能力をもとに、現在のライフスタイルや社会・経済のしくみ、それらを支える価値観を、環境配慮型のそれに転換していけるような人間
の育成を目指すものです。
こうしたことから、環境教育においても様々な特色を持つ体験学習が、より効果的な学習方法として重要視されるようになってきたわけです。
(※環境学習実践マニュアル 国土社より抜粋)
